2010 年 6 月 13 日
富山県の古民家を神奈川県へ

上棟引き渡し時の内観、随所に古材が組み込まれている
平成19年3月に解体格納した富山県魚津の古民家が、この度、神奈川県足柄上郡北町に再生されました。この民家は東建と称される雪国独特の重厚な骨組みを持つ民家で、築約150年の歳月を経て、第二の生涯を歩むこととなりました。弊社は持ち前の技術を発揮し、古民家の解体から上棟までを担当、このほど無事に引き渡しが行われました。仮組着手は平成22年3月、上棟は同年6月で約3カ月の工程でした。

上棟引き渡し時の内観、随所に古材が組み込まれている
平成19年3月に解体格納した富山県魚津の古民家が、この度、神奈川県足柄上郡北町に再生されました。この民家は東建と称される雪国独特の重厚な骨組みを持つ民家で、築約150年の歳月を経て、第二の生涯を歩むこととなりました。弊社は持ち前の技術を発揮し、古民家の解体から上棟までを担当、このほど無事に引き渡しが行われました。仮組着手は平成22年3月、上棟は同年6月で約3カ月の工程でした。

竣工外観 南西面を見る
練馬区立「石神井公園ふるさと文化館」が平成22年3月27日(土)に開館の運びとなりました。本館の裏に併設された茅葺き民家は、数年前に練馬区内にあった内田家住宅を解体して弊社の藤木倉庫に格納保存しておいたものです。そのようなご縁もあって、今回の復元工事を弊社が請け負うことになりました。設計監理は㈱マヌ都市建築研究所、茅葺き屋根工事は㈱熊谷産業でした。
場所:東京都練馬区石神井町5丁目12番16号
休館日:月曜日
電話:03‐3966‐4060
・・・・・たいへんよい仕事ができました、ぜひお出かけください。

子供は泥んこ遊びが大好きです、真っ黒の手と満面の笑み。
練馬区は同区中村3丁目にあった茅葺きの旧内田家住宅を区の有形文化財に指定し、区立石神井公園ふるさと文化館の付属施設として移築工事を行っています。弊社はその建築工事を請け負っています。
平成22年1月31日(日)土壁塗り体験会が行われました。古民家の復元作業を体験することで、先人の知恵を体感してもらおうという試みです。この日は小学生27人とその保護者らが参加。左官職人の広瀬茂さんらの指導で、ワラと水を混ぜた壁土を長靴で足踏みして煉り込み、竹を縦横に組んだ壁の下地に塗りつけて行きました。子どもたちは泥に足を取られて足が抜けなくなったり、慣れない作業に全身泥んこだらけになって大活躍でした。

移築完成した蔵のゲストハウス、左手奥に再生民家の主屋
2010年1月23日(土)花上家のゲストルームが完成し竣工式が行われました。このゲストルームは江戸期から明治初期にかけて栄えた富士川水運の有力な商家さんの蔵を解体移築したもので、昨年来解体処分の危機に瀕していたところを花上様ご夫妻のご英断によって救われ、写真のように見事に再生いたしました。花上様ご夫妻は2005年5月すでに新潟県からの民家を主屋として移築再生されお住まいになっておられますが、このときの設計も今回と同じく「スペース創」の鈴木先生でした。弊社も同様に今回も解体から上棟までを請け負わせていただきました。着工は2009年7月でした。

再び組み立てられた古民家
旧内田家住宅は、練馬区中村にあった明治20年代初頭の建物と推定される古民家です。練馬区内に現存する数少ない茅葺き民家として、練馬区の有形文化財に指定されています。建物をいったん部材ごとに分解し、必要な調査を行った後、修復や補強などを施しました。その後、石神井公園ふるさと文化館の付属施設として、池淵史跡公園に移築復元しているところです。工事に当たっては昭和戦前期の姿に復元する予定です。工事発注者は練馬区と練馬区教育委員会、設計管理は㈱マヌ都市建築研究所、施工は伝匠舎㈱石川工務所、屋根工事は㈱熊谷産業の協力をいただいています。平成21年度工事で、平成22年3月には建物が完成の予定です。
さる11月8日(日)に建築の木組みの様子を見ていただく見学会が練馬区の主催で行われました。写真はその時の様子です。

竣工外観(南東面) 外観の大きさは再生前と変わっていない。ソーラパネルを設置し、現代生活に見合うように快適性、利便性を高めている。
明治期以降の養蚕型甲州民家の代表的なものです。今回移築した建物も昭和4年に明治期に建てられた近隣の名門主屋を笛吹市春日居町に移築したものでした。今回はまたそこから北西へ約20km、北杜市高根町蔵原の寒冷地に移送しての再生となったため、移築する場の気候に合わせて、強力な断熱・機密化工事を行う必要がありました。基礎、壁、屋根に対しては徹底的に断熱化、高機密化をはかり、一階の居間、台所、食堂、洗面所には床暖房設備を導入しました。また、熱の集まる小屋裏からダクトファンによって床下に温まった空気を送り込み、室内空気を循環させる熱循環装置を組み込んでいます。
敷地は998坪、延べ面積は124.5坪、工期は第一期の解体工事が平成18年11月から12月の約2ヵ月間、北杜市での再生工事が平成20年3月から21年5月、約1年2か月でした。
もとの民家を処分せずに存続の道を探った所有者、そしてこだわりをもって移築再生を行った新しい所有者。日本建築文化への造詣ある両者によって、貴重な甲州民家が一つ救われました。

完成外観(南東面)
伝匠舎の得意な建築手法に古材の利用があります。深沢家住宅では北杜市高根町の古民家にあったたいへん立派で太い梁組を再利用し、二階の梁組として組み込んでいます。
また深沢家住宅は、当社でも近年急速にその数を増やしている環境配慮型住宅として、たいへん冷暖房効率のいい家に仕上がっています。それはまるで日本の蔵のように、内壁は木材の呼吸のために真壁となっていますが、基礎、外壁、屋根、天井ともに断熱材が一重二重に入っており、甲府の夏暑く冬寒い気候でも快適な暮らしが可能となっています。
またその温熱環境計画では、冬場には深夜電力を利用して床下を常時温める暖房機と、ダクトファンによる室内空気の循環(小屋裏から床下へ暖められた空気を吹き下ろす)によって、寒くない床、寒くない室内環境を作り出しています。
またよい季節には、居間の吹き抜けの煙突作用によって上昇気流・風がたいへん心地よいのです。
床面積は一階が24.5坪、二階は18.8坪、述べ43.3坪。工期は設計期間が約3ヶ月、工事着工は平成20年10月、完成は平成21年4月でした。
平成20年3月25日(火)笛吹川フルーツ公園にある横溝正史館で会館一周年記念式典が行われました。一年間の来館者数は予想を上回って約5000人、来館者の雑記帳の感想メモには次のようなものがありました。
「大好きな横溝さんに触れ嬉しかったです」、「よくぞこの建物を保存していただきました。ファン感涙の出来事です」、「中学時代からの大ファンです、還暦後も愛読しています」などなど。・・・ありがとうございました。

都留市の山口さんご一家、リニヤ実験線のために立ち退きになったご自宅を解体処分してしまうにはもったいないと山梨市の武井さんに譲られました。この民家は実はたいへん古く建立は200~250年も前のもので、黒光りする柱は太くチョウナハツリ仕上げで趣があり、梁はこれも太い鉄砲梁でたいへん力強いものでした。
このたび10月16日移築再生されたご自宅を一目ご覧になりたいと、娘さんお孫さんを連れて奥様とお越しいただきました。しっかり移築され伝えられた武井邸をご覧になり感無量のご様子でした。

昨年の11月22日から移築保存工事に入っていた横溝正史館がこのほど完成し公開が始まりました。移築された場所は山梨市のフルーツパーク富士屋ホテルに隣接する場所で、甲府盆地の見渡せるたいへん眺望の良いところです。